1勝9敗 2014 10 19

あなたが、お金持ちになれなかったのは、銀行選びを間違えたから。

書名 お金が貯まるのは、どっち
著者 菅井 敏之  アスコム

 この本は、ぜひ若者が読んでほしい。
いや、高校生や大学生こそ読む必要があります。
そして、資産形成に役立ててほしい。
 40代、50代になってから、
この本を読んでも、もう遅い。
 なぜ、お金持ちになれなかったのか。
それは、銀行選びを間違えたからです。
 たいていの人は、
メガバンク(大手銀行)に口座を作るでしょう。
それが最初で最大の間違いだったのです。
 そもそも銀行(金融機関)とは、何でしょうか。
お金を下ろすところですか。
そう思っている人は、一生、お金持ちにはなれないのです。
 銀行とは、よき相談相手であり、情報源でもあり、
お金を借りるところでもあります。
 しかし、メガバンクは庶民を相手にはしません。
メガバンクが相手にするのは、
年収1000万円以上で大企業に勤務する人たちです。
 では、庶民は、どうすればよいか。
地元の信用金庫に口座を作るべきです。
 信用金庫とは、「大企業や大企業の社員」以外の人たちを対象に、
金融業を展開しています。
しかも、地元住民とは運命共同体です。
だからこそ、99%の人たちは、信用金庫に口座を作るべきです。
おそらく、99%の人たちが、「大企業の社員」以外の人たちでしょう。
 さて、家(マンション)を買うのは、結婚前か結婚後か。
この解答は、結婚前に、つまり20代前半には、
住宅ローンで、田舎ならば家、
都会ならばワンルームマンションを買った方がよいでしょう。
 ここで注意が必要なのは、魅力的な不動産を買うことです。
不便な立地の不動産を買うと、
住宅ローンを払っていくのが嫌になってしまうからです。
 どのみち、飲食や洋服などで、いつの間にか、
お金がなくなってしまうのが、20代の人たちでしょう。
しかも、アパートの家賃に毎月7万円も払っている。
だからこそ、資産形成どころか、いつになっても、お金が貯まらない。
気がつけば、30歳になったのに、貯金がゼロだった。
 無駄遣いをして浪費しているならば、
住宅ローンを払っていた方が、まだ、ましです。
 「そうか、だったら、銀行へ行って、住宅ローンを申し込もう」
そう思っても、「メガバンクが相手にするのは、
年収1000万円以上で大企業に勤務する人たち」ということを思い出してください。
 1勝9敗の思想とは、10年ぐらい前に、このサイトで書きましたが、
小さな失敗を恐れて何もしないことを警告したものです。
 メガバンクの行員は、優等生が多いので、
小さな失敗でも恐れるのです。
おそらく、出世も「減点主義」で計るのでしょう。
だから、顧客も融資も、大企業中心になるのでしょう。
 小さな失敗が9回、大きな成功が1回。
ビジネスとは、そうあるべきです。
 しかし、メガバンクは減点主義だから、
天地がひっくり返っても、そういう発想はできないのです。
 さて、結婚したら、家やワンルームマンションは、どうするか。
他人に貸して、家賃収入を得るのがよいでしょう。
あるいは、夫婦で話し合って、売却してしまうこともあるでしょう。
 もちろん、売却したら、住宅ローンだけ残ってしまった。
そういう可能性は、十分あります。
 しかし、1勝9敗の思想を思い出してください。
何もしないで、気がつけば、30歳になったのに、貯金がゼロだった人よりは、
はるかに、プラスです。
 若者にとって、失敗は、経験でもあり、将来の財産にもなるのです。
失敗できることが、若者の特権です。
 ビジネスにおいて、10戦全勝はありえないのです。
失敗を教訓にしていった人生が、
何もしなかった人生よりも、はるかに優れています。
 両親は、こう思うでしょう。
うちの息子や娘は、若いくせに、大それたことをしてしまったと。
 しかし、何もしないで30歳になってしまった息子や娘よりも、
そういう息子や娘の方が、頼もしくもあり、応援したくもなるのです。




































































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